さて、ようやく来ました。春。
断食を経て、味覚が鋭敏になり、食べる喜びを痛感するように。
厳しい冬を経て訪れる雪国の春は、それはそれはなんとも格別なものです。
今年も無事、冬を越えた~。生き延びた~。と、感慨ひとしお。
豪雪地帯、ここ柵口温泉郷には2m半を超す積雪がありました。
(※去年は3m20cm)
地元のシャルマン火打も、全国スキー場積雪ランキングで堂々1位の6m超え。
春分を過ぎ、4月になろうとする今でも、外はまだ60~80センチある残雪。
梅も桜もまだかいな。
それでも陽ざしはポカポカと。
3か月続いた真っ白で幻想的な「雪と氷の世界」はみるみる溶けていくのです。
動物も昆虫も植物も、皆、眠りから覚めて、
大地からは萌え出づる生命のエネルギーが溢れ出てきます。
おはよう。おはよう。ゆるゆるゆる。。。
世界は少しづつ「色」づいていきます。
茶色い土。う~ん。いいねぇ。。
淡い黄みどり色のフキノトウ。春だねぇ。。
手に取って、においをかぐ。この香り。
くぅ~~~っ。
そのまま、一口かじる。この苦み。
たまらん~~~~っ。
冬の間の日照不足、野菜不足、ビタミン不足を補う大地の恵み。
畑ができなくとも、こうしてうまいこと自然がサポートしてくれます。
これからの季節、いよいよ『山全体がサラダバー状態』になります。
天然オーガニックは当たり前。
無農薬・無化学肥料、大地の栄養だけで育った栄養満点のスーパーフード「山菜」が、無限に、無償で、生えてくる。食べ放題。
自然に、大地に、太陽に、大感謝せずにはいられない。
さて、まずは、ふきのとう。
基本の天ぷら、ふき味噌。乳製品の相性抜群なので、
「ふきのとうカレークリームパスタ」や「ふきのとうバニラアイス」もおすすめです。
今年は、「ふきのとうコチジャン和え」と「ふきのとう茶」も作ってみます。
ふきのとうは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ老化防止に働くビタミンE、骨や歯を形成するのに役立つカルシウムやビタミンK、マグネシウム、貧血予防・改善に働く鉄や葉酸、さらに余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つカリウムなど、さまざまな効果が期待できるとのこと。
薬効としては鎮咳, 去痰, 健胃、切り傷, 虫刺され,のどの痛みにも効くそうです。
医食同源、調べれば調べるほど、ふきのとうに対する、愛情がわきます。
ふきのとうを採りながら、雪はますます溶けていき、山菜の種類もどんどん増えます。
ツクシ、コゴミ、ワラビ、ゼンマイ、ニリンソウ、ヨモギ、タラノメ、沢山の種類があるので、覚えれば覚えるだけ食材が広がります。
目に入らず素通りしていた草も、食べられるとわかると美味しい食材です。
基本、たいがいのもんは食べられます。
あとはうまいかまずいか。栄養・薬効のあるなし。
調理方法次第でも美味しくなります。
ムシャ、ムシャ、ムシャ。
ありがとう!
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